09年の商品価格上昇の背景要因

http://www.econbrowser.com/archives/2009/11/commodity_infla.html

「米国の人気ブログeconbrowserより」
09年以降の19の商品価格が大きく上昇している事実を指摘し、その理由を考察している。
1つ目はドルの下落だ。ドルと商品は逆相関の関係にある(経済学的にはPPPが理論的根拠となる)。しかし、今の商品価格はドルの下落よりも遥かに上昇が大きい。
2つ目は、新興国市場の拡大(資金流入)だ。これは需要牽引型で商品価格を押し上げる一方で、ドルを(相対的に)減価させる。
3つは、投資家が分散化として商品に投資している可能性だ。(商品価格が落ちると企業業績のマイナス影響になるため)

研究論文では、3番目の点、商品へのインデックス投資がそうさせているると主張する。実際に、足元のニュースなどをみても、実需の拡大が価格を牽引させているとは言えない状況なのだ。

つまり、実需が伴っていない限り、いずれは下落するかもしれない。筆者は言う。
「inventories of crude oil this year have been substantially above normal, meaning that in the absence of that oil going into storage, we would have expected to see lower oil prices than we currently have」