商品市況下落が、商品通貨に与える一つの経路
シドニー外為・債券市場=豪ドルは1年ぶり安値、債先はしっかり
2008年 09月 2日 16:59 JST 記事を印刷する | ブックマーク[-] 文字サイズ [+] [シドニー 2日 ロイター] 2日のシドニー外国為替市場の豪ドルの対米ドル相場
は、オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が約7年ぶりの利下げに踏み切ったこ
とを受け、1年ぶりの安値をつけた。商品相場安も弱材料だった。
RBAは2日、大方の予想通り政策金利を0.25%引き下げ、7.00%とすると発
表した。
現地時間午後4時15分(0615GMT)時点で豪ドルは1豪ドル=0.8460/
61米ドルと、1日のシドニー市場終盤の0.8536/41米ドルを下回っている。
一時0.8448米ドルと、1年ぶりの安値をつけた。
日本人投資家がキャリートレードの巻き戻しを活発化させ、豪ドルは対円で5カ月ぶり
の安値となる1豪ドル=91円18銭をつけた。前日のシドニー市場終盤では92円59
銭だった。
オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のシニアストラテジスト、トニー・
モリス氏は「対円での豪ドルの軟調、商品相場安の持続、米ドルの上昇力が、豪ドルの対
米ドル相場を圧迫し続けている」と指摘。「RBAの利下げはこうした力学をほとんど変
化させないだろう」と語った。