為替の市場規模

BISが3年ごとに発表している
「Central Bank Survey of Foreign Exchange and Derivatives Market Activity」
http://www.bis.org/publ/rpfxf07t.htm
最新版は2007年12月に発表されている。



①通貨全体の取引高が急上昇している。
2007年は2004年と比べて、69%上昇の一日平均の取引高合計は3.2兆ドルに達している。

②国別外国市場の一日平均売買高は
1位 英国 34.1%(31%)
2位 アメリカ 16.6%(19.2%)
3位 日本 6%(8.2%)
と、米英が全体の5割をしめダントツだ。日本は3位とは言えど、格差が大きい。

③通貨ペア別のシェアは
ユーロ/ドル 27%
ドル/円 13%
ドル/ポンド 12%
の順番である。

実効為替レート

日経が出しているやつよりパワフルなものをBISが毎月出している。
http://www.bis.org/statistics/eer/index.htm

インフレを考慮した実質実効レートであり
2000年月間平均=100に指標化

タイプは2種類
「broad」94年からのデータで27の国を対象とする
[narrow]64年からのデータで54の国を対象とする


面白いことに日本円は0.66でプラザ合意前の弱さである
米ドルもまた0.83と90年代半ば以来の弱さだ
他方、キウイ、EURO、オージーカナダドルなどは1.3以上と
かなり強いことがわかる。

米国の3大金融ポータル

米大手ITリサーチ機関、コムスコア社が2008年7月に発表した金融ポータルサイトのランキング

1位
Yahoo! Finance

2位
AOL Money & Finance

3位
MSN Money

一位の米ヤフーファイナンスは、産業別に情報が分類されたコーナーが面白い。ただ、全体的に日本の方が充実している印象。

世界の原油埋蔵量、可採年数

BPのSTATISTICAL REVIEW OF WORLD ENERGY
世界2位の石油会社、英BPが毎年発表している生産、消費、備蓄などに関する広範な統計
オイル、石炭やガス、電力などを対象とする

この中で「OIL RESERVES」が世界各国別の原油埋蔵量。
「R/Pレシオ」は可採年数で、現在の石油生産が持続した場合に何年で埋蔵量を食い尽くすかをあらわしている。


07年の原油埋蔵総量は06年と比べて16億バレルの減少。1兆2379億バレル。
その役60%をサウジ、UAEを中心とする中東が占めている。
そのほかには、ベネズエラ、ロシアが多い。ベネズエラは870億バレルで全世界の7%、ロシアは794億バレルで全世界の6.4%を埋蔵する。

一方、中国は広大な国土の割りに155億バレル(1.5%)しか埋蔵が無く、今後輸入に大きく依存するのは必至だ

証券取引所の国際比較

World Federation of Exchanges(WFE)


世界各地の50強の証券取引所が参加する機関。上場会社数の比較、株式・債券、デリバティブの取引量、時価総額などが入手できる。

国内株式の時価総額比較(year-end 2007 and 2006)
NYSE Group15兆6510億ドル、Tokyo Stock Exchange Group 4兆3310億ドル、Euronext 4兆2230億円の順番。東京は2位だ。パフォーマンスは、中国、インドを筆頭に53社中が49社が前年比プラス。東京はマイナスのパフォーマンスだった4つのうち一つに入ってしまっている。この成績を見て日本に投資をしようと思う海外投資家はどれだけいるのだろうか

取引所別の上場会社数ランキング
Bombay SE(印) 4 887
TSX Group(加) 3 951
BME Spanish Exchanges 3 537
London SE 3 307
Nasdaq 3 069
Tokyo SE Group 2 414
NYSE Group 2 297

意外にもボンベイが首位。2000年ごろには5000社が上場していたナスダックはいまや見る影もなし。

各国の国際収支

日本では財務省日本銀行が共同で公表している。
財務省の方が速報性がある。日銀の方がデータとしての集めやすさは上。

2種類が存在する。
月次(速報):翌々月の中旬発表
四半期(確報):当該四半期終了後の4ヵ月後発表

為替レートの長期時系列データ

http://kabu.staba.jp/xfsection+article.articleid+96.htm
↑このリンクが良くまとまっている。

中でも無料で、データの量も突出しているのはこれ。
ブリティッシュコロンビア大学のデータベース(無料)
世界の主要通貨について1971年からの月次ペアデータを提供している。